109)父親と母親
- 2012年12月16日
- 人生・趣味
先週末、顧問先の社長に御招待頂き、桑名の老舗料亭「日の出」で「蛤(はまぐり)鍋」を御馳走になった!!
桑名の「日の出」は、グルメ漫画「美味しんぼ」(576話)にも登場する名店中の名店である。
今回は、夫婦そろって御招待頂いたのだが、もちろん、私ども夫婦にとっては人生「初」の入店ナリ。
三重県に住んでいながら、有名な「桑名の蛤」をチャンと食べた記憶もなく、しかも、今回は、5~6年モノ(?)という見たこともないような「大蛤」も登場して、ホントに感激至極であった!!
いやあ~、まさしく、これぞ「美味」!!
私ども夫婦とともに、公私に渡ってお世話になっている別の顧問先の社長御夫妻も同時に御招待されていたので、それはそれは楽しい宴となった。
何よりも、御招待頂いたホスト役の社長からは、仕事観・人生観に関する深いお話も伺うことが出来て、「学び」という点においても、非常に大きな収穫となった次第。
本当に本当に有難い限りだ。
感謝・感謝・感謝である。
さて、楽しい宴も終わり、帰路の車中、私どもと一緒に御招待された顧問先社長御夫妻と、ちょっとした「教育論」で盛り上がった。
実は、もう1つの大きな収穫は、この何気ない会話だったのだ。
その社長と私の「教育観」が見事に一致していることを妻が知り、妻が「○○社長のお話は心に染みるなあ~」などとシキリに感嘆していたからである。
私と妻とは、多くの価値観は共有しているのだが、こと教育観については、ちょっと対照的である。
妻は、キッチリと細かく「しつけ」をしたいタイプ。
私は、どちらかと言えば、大雑把で「放任」主義に近いタイプ。
結果、子の「しつけ」等に関しては、たまに対立することがあり、私の考えに対しては、妻は、いつも相当に反発があるようなのだが、今回の社長のお話に関しては、どうやら、とっても「素直」に聞けたらしい(笑)。
ちょいちょい、私がいつも言っていることと同じなんだけど……(苦笑)。
親が子に対してすべきことは、「愛情」を注ぐことと、「好奇心」を満たす環境を作ってあげることの2つだけで十分!!というのが私の持論であり、その2つの点だけは、子が小さい時からずっと実践してきたつもりだ。
まあ、相手が複雑な心を持つ人間なので、何が正解かはハッキリ分からないが、多くの教育学者も過剰な「しつけ」の弊害を指摘しているところであり、私自身も、それで子の心が委縮してしまい、結果的に潰れてしまった例を多く知っているので、私の信念はずっと変わらないままだ。
親が子を叱りつける際、多くの場合は、自身の感情が先行してしまっており、自身の怒りをぶつけてしまっていることが多いように思う。
親だって未熟な人間なんだし、子を育てること自体、ほぼ初めてなのでね。
簡単に言えば、「私にこんな不快な思いをさせるなんて!」という類の怒りを子にぶつけてしまうワケである。
例えば、「あんなことをするなんて、ママ恥ずかしかった!」とか「そんな恰好で出かけたら、あそこのママ変!だと思われるでしょ!」なんて言うのは、自分の都合だけで怒っているに過ぎない。
部屋をキレイにしておくことだって、夜10時までに寝ることだって、遊ぶ前に宿題を終わらせることだって、そうすべきが「当然」という価値観の下、そうしないと親の心が「不快」だという理由で怒っていることが多いのだ。
そう、親にとって「いい子」というのは、親にとって「都合のいい子」である場合が多く、もっともらしい「しつけ」の名の下に、親の価値観を「押しつけ」ているに過ぎないことも実に多いのである。
かく言う私だって、未熟な人間であるから、自身の感情に任せて子に怒りをぶつけてしまいたくなることもある。
だが、自分が感情に走ってるなあ、と運よく気づいた時には、とにかく、一旦、深呼吸してみるのが感情を鎮静化させるコツだそうだ。
そうすると、自分の都合で怒っているのか、本当に子にとって必要な「しつけ」なのか、冷静に判断できるようになるとのこと。
ちょっと話は変わるが、幸か不幸か、私は、職場でも家庭でも、周りは女性ばかりで、男は私一人だけである(笑)。
それはともかく、最近つくづく、男と女は違う「生き物」だと感じることがある。
脳科学的にも、男性脳と女性脳はビミョウに違うようだし、「男らしく」とか「女らしく」という名の下に、一定の枠にはめられて育てられてきたことも大いに影響しているのであろう、やはり、男と女では相当に「心の働き」が違う気がしてならない。
私が、大雑把に感じる男と女の違いは、ザッと次のとおりである。
★男=未来志向・結果重視・論理優位・夢を求める・成功を求める…。
★男は「こうなりたい」(社会的地位)と願う。
☆女=現在志向・過程重視・感情優位・愛を求める・幸福を求める…。
☆女は「こうありたい」(感情的状態)と願う。
この分析が正しいかどうかは分からないが、本当に対照的なのだ。
女性が大好きな「ウィンドウ・ショッピング」だって、多くの男性は苦手なはずである。
男にとっては、「目的のない行動」ほど、モチベーションが盛り上がりにくいものはない。
まあ、男と女が本質的に違う生き物で、それでも、夫婦になるのが自然の摂理だというのなら、何だかんだ言っても、お互いに「違う」からこそ、夫婦というものは「補完」し合って一人前になるということなんだろうね。
そして、父親と母親でタイプが違うからこそ、子に対しても、その時々に応じた多様かつ適切な対応をすることが出来て、子の人生観に様々なヒントを与えてあげられるのかも知れない。
というわけで、今後とも、夫婦二人三脚でヨロシクです!!
んでもって、夫婦ゲンカの後は、社長の話をジックリ聞きに行きますかね(笑)。