沈思雑考Blog

ソレイユ経営法律事務所の代表である弁護士・中小企業診断士
板垣謙太郎が日々いろいろと綴ってゆく雑記ブログです。

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205)復帰の為の隔離

あの清原氏が覚醒剤所持で逮捕!

まあ、前々から噂レベルでは疑惑が何度も浮上していたが、いざ、ホントに逮
捕されてしまうと、やはりショックだね……。

清原氏は、PL学園の1つ先輩となるが、個人的な交流は全く無かった。
でも、彼は在学中からスーパースターであったので、私は一方的に身近に知っ
ていたワケで、他の芸能人らの逮捕とは、ちょっと違う気分だね。

KKコンビは、甲子園に5期連続出場し、

昭和58年夏 優勝
昭和59年春 準優勝
昭和59年夏 準優勝
昭和60年春 ベスト4
昭和60年夏 優勝

という、今となっては、とても信じ難いほどの成績を残した。
甲子園でのホームラン記録は、清原氏が13本で、ダントツの歴代1位。
二度と破る者は現れまいと言われている。
そして、歴代2位は、桑田氏の6本。
KKコンビの凄さは、まさに異常だ。

私も、毎回、甲子園のスタンドで「人文字」を作って応援した記憶が蘇る。

あの時から30年の月日が流れ、この結末……。
ホントに残念だ。

でも、不謹慎だが、彼にとっては、逮捕されて「良かった」と思う。

覚醒剤は、一度、手を出したら、「意志」の力だけで抵抗するのは相当困難に
なる。

脳に直接作用するワケで、脳そのものが変化してしまう以上、もはや、意志の
力でどうこうすることは出来ないのだ。

例えば、外科手術の際には「麻酔」が打たれる。
意志の力で麻酔に抵抗して、起き続けることが不可能なように、
一度、その「快感」を味わってしまった脳は、
その快感を求め続けてしまうんだよねえ。

私も、刑事事件をバリバリ担当していた頃は、覚醒剤事犯の弁護を頻繁に担当
したものだが、やはり、その再犯率は高い。

「また、君かあ……」というのも何度か経験した。

覚醒剤が「物理的に入手可能な状態」に我が身を置いている限り、
覚醒剤から足を洗うのは難しい。
いや、不可能と断言してもいいくらいだ。

まずは、社会から「隔離」されることが更生に向けた第一歩だ。

その意味で、逮捕されて、しばらく社会から隔離された状態に置かれること
は、清原氏にとって、ベストな出来事であったはず。

前々から噂があったワケだから、清原氏自身も、できることなら、キッパリと
足を洗いたかったに違いない。

でも、有名人であるだけに、自発的に「更生プログラム」に参加することは出
来なかったろうし、自ら「覚醒剤やってます」とも言えないもんね。

これで、清原氏も、堂々と「更生プログラム」に参加できよう。

覚醒剤事犯は、自己使用や自己使用目的の所持の場合、初犯なら、執行猶予が
付くのが一般的だ。

つまり、長くても数ヶ月では社会復帰してしまうワケであり、
そこで、ついつい「誘惑」に負けない体制作りが大切ということ。

清原氏には、この逮捕を「復帰の為の隔離」と真摯に受け止めて、
見事に社会復帰してもらいたいものだ。

詳細は不明だが、数年間は覚醒剤を常用していた可能性すらある。
相当な覚悟で、環境整備を進めていかないとダメだろう。

それにしても、あの「坊主頭」。
逮捕された場合のことを想定して、
毛髪検査で引っかかりにくいようにしていたのであろうか……。

まあ、あれだけのスーパースターだ。
きっと、周囲が復帰に向けて、全力でサポートするだろう。

数年後。
また、どこかで彼が活躍している報道に触れたいもんだねえ。