261)業務・会務・公務
- 2018年1月20日
- 弁護士・資格
年が明けてから、何だかバタバタである。
ただ、弁護士業務が忙しいという感じではなく、
会務や公務に追われている印象だねえ。
あくまでも、私なりの区分だが、
弁護士の仕事には、
「業務」「会務」「公務」
の3つがある。
業務というのは、
弁護士としての本来的活動(ビジネス)。
会務というのは、
弁護士会などで取り組む公益活動。
公務というのは、
公的団体などから委嘱される公的活動。
例えば、私の場合であれば、
こんな「会務」や「公務」を担当させて頂いている。
(会務)
日本弁護士連合会司法修習委員会委員
日本弁護士国民年金基金推進委員
三重弁護士会司法修習委員会委員長
同 研修委員会委員
同 会館建設委員会委員
三重弁護士協同組合専務理事
(公務)
三重県労働委員会公益委員
津地方法務局筆界調査委員
桑名市情報公開・個人情報保護審査会委員
桑名市行政不服審査会委員
四日市市役所相談弁護士
全国中小企業取引振興協会下請かけこみ寺相談弁護士
日弁連交通事故相談センター三重県支部相談・示談斡旋弁護士
三重大学大学院医学系研究科・医学部研究倫理審査委員会委員
同 臨床研究利益相反委員会委員
三重大学医学部附属病院臨床研究倫理審査委員会委員
同 遺伝子治療臨床研究審査委員会委員
同 認定再生医療等委員会委員
最近は、弁護士も「食えない」などと言われ、
報酬を貰える「業務」以外は、一切やらない!
などという弁護士が増えているやに聞く。
でも、それはホントに勿体ないことだ。
弁護士業務の受任ルートは、
今も昔も、基本は「紹介」である。
何故なら、弁護士への「委任」というのは、
弁護士に対する「信頼」無くしては成立しないから。
文字どおり、
「委任」とは「委ねて任せる」ことだからね。
そして、依頼者からすれば、
誰が信頼に値する弁護士かは皆目分からない。
で、必然的に、誰かに「紹介」してもらうワケ。
ただ、それなら、
依頼者の信頼を勝ち取ればいいだけで、
別に、会務や公務をやる必要はないのでは?
とも思えてくる。
だが、弁護士業務というのは、
基本的に「対立構造」なので、
その依頼者の相手方と関係がある場合には、
受任できないことも多いのだ。
例えば、私の場合であれば、
大手損保の顧問をしている関係上、
その大手損保を相手方とした案件は受任できない。
勿論、「多忙」で受任できない時期もある。
そんな時、必ずと言ってよいほど、
「では、他の弁護士を紹介してもらえませんか?」
と尋ねられることになる。
で、誰を紹介するかということになれば、
特別に親しくしている弁護士か、
委員会活動などを頑張っている印象のある弁護士だ。
私も若い頃は、先輩弁護士から案件を紹介して頂いたし、
今では、紹介する側に回ることも多くなった。
弁護士会の会務活動などは、
基本的に「ボランティア」であり、
その原動力たるものは、何らかの下心ではなく、
純粋な、弁護士としての「正義感」「使命感」だ。
そういう公益活動に尽力できる者は、
当然、信頼にも値するということなんだよね。
つまり、弁護士の目から見て、
その弁護士が信頼に値するか否かの尺度は、
やはり、公益活動に取り組む姿勢ということだ。
それに、若い弁護士たちは、
そのような活動に参加しない限り、
先輩たちに自分の存在を認知してもらえないしね。
あまり、そういったことを強調すると、
下心丸出しで活動する輩も出てくるかも?だが、
下心だけでは公益活動は絶対に続かないので、
結局、最後に残るのは下心なき者たちなんだろう。
まあ、とにかく、
業務以外の活動もしないと「つまらない」のも事実。
私自身も、会務・公務は、
いい意味での「気分転換」になる感じだ。
で、そんなこんなで、
どうも、1月は、会務と公務に追われそう……。
まあ、事務所経営としては、私以外の、
2名の優秀な弁護士がいるので、大丈夫(笑)。
それに、今月下旬からは、
事務員の1人が「産休・育休」に入るので、
私自身の業務量は、ある程度セーブしたいしね。
弁護士としてのキャリアを重ねれば、
当然のごとく、会務・公務の依頼は増えるワケで、
社会に対する恩返しのつもりで、
今後も、よほどタイミングが悪くない限りは、
会務・公務の依頼には応じていきたいっすね。
とは言え、息抜きも必要。
先週は、土日がいずれも会務で潰れたので、
今週末は、ロードバイク乗るぞ!!(笑)