沈思雑考Blog

ソレイユ経営法律事務所の代表である弁護士・中小企業診断士
板垣謙太郎が日々いろいろと綴ってゆく雑記ブログです。

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274)ロカボ再開!

「パパ、もうリバウンド?」
と、娘の何気ない一言。

えっ?そうなの?
いや、そんなことないでしょ!
なんて、やや焦りつつも、
「そんなことないよ」
というフォローを期待しながら、
妻の方に目をやると、

「だって、すごい食べてるもん」
という想定外のダメ押し。

ガ、ガーン。
そうか、また太り始めたのか。
しかも、食べまくっていたのか。
どちらも、全く自覚が無かった…。

ロードバイクに乗り始め、
毎日、ローラーも漕ぎ出して、
はや、10ヶ月。

確かに、体重は減った。
でも、すぐに下げ止まった。

とは言え、そもそも、
ロードバイクを始めたのは、
ダイエット目的じゃないし、
健康的で楽しけりゃOK!
という感じだったので、
自分の体重やシルエットを
ほとんど気にしてこなかった。

だから、体重の下げ止まりも、
特に気にすることなく、
毎日体重計に乗ることすらなく、
食材も量も全く気にせずに、
食べたいように食べていた。

それでも、運動してるし!
なんて、軽~く考えていた。
が、完全に甘かった…。

そして、当然のごとく、
娘と妻からの「ダメ出し」だ。

確かに、現状維持ならともかく、
体重がまた増え始めたとあっちゃ、
これは、一大事。
結局、健康にも悪影響だからね。

ということで、
無自覚の暴飲暴食を改めるべく、
一時、取り組んだ「ロカボ」再開!
を決意したという次第。

ロードバイクで長距離を走る際は、
とんでもないカロリーを消費する。
必然、糖質をガンガン補給するので、
糖質摂取に対する罪悪感が無くなる。

ロードバイクに乗る日はこれでいい。
だが、普段の生活においてまで、
ガンガン糖質を摂取したら、
途端に「デブへの返り咲き!」だ。

ここ最近は、無自覚な暴飲暴食で、
完全なカロリーオーバーだった。

ダイエットの理屈自体は単純だが、
人間の体は、すさまじく複雑。
ダイエットが難しい理由はこれ。

ごくごく単純には、
「摂取カロリー<消費カロリー」
を継続すれば、ダイエットは成功。

ところが、人間の体には、
「恒常性(ホメオスタシス)」
なる精巧なシステムが備わっている。

とにかく「現状維持」を目指すのだ。

摂取カロリーを減らして、
カロリーの収支バランスが崩れると、
吸収率を上げてみたり、
燃焼率を下げてみたりして、
人間の体は、どうにかこうにかして、
「収支トントン」を目指すワケ。

そして、あまりにも、
摂取カロリーが減り過ぎると、
基礎代謝の大きい筋肉を分解し、
筋肉量をドンドン減らすことで、
「燃費のいい体」に作り変え、
消費カロリーを抑えようとする。

筋肉の分解時には糖が生まれ、
その糖はエネルギー源となるが、
人間の体内では、
糖と脂肪の両方が存在すれば、
糖を優先して消費していくので、
脂肪燃焼は「待った!」となる。

若い女性がやりがちな
「食べないダイエット」では、
減らしたくない筋肉だけが減り、
減らしたい脂肪がほぼ減らない、
という最悪の結果を招くのだ。

筋肉を維持しながら、
脂肪をドンドン減らすには?
という問いへの答えが「ロカボ」。

人間の体内で糖質が不足すれば、
否が応でも、脂肪が燃焼していく。
無論、筋肉の分解も若干あるから、
蛋白質は多めに摂る必要はある。

蛋白質・脂肪・炭水化物(糖質)
というのは三大栄養素とされるが、
糖質だけは、
「対外から摂取」する必要はない!
のだそうだ。

人間の体はよく出来ていて、
糖質が不足しても、
蛋白質などを分解して糖を作れる。

脳と赤血球のエネルギー源は糖だが、
脳に必要な糖が1時間で4g、
赤血球に必要な糖が1時間で2g、
体内で作り出せる糖が1時間で6g、
とまあ、需給バランスがピッタリ!

人間の体って、ホントにスゴイね!

ということで、日常生活では、
糖質は摂取しなくてもOK!
ということなんだけど、
日本人の食事の60%が糖質!
なんだそうで、これだけの量を
全て蛋白質・脂肪で置き換える!
というのは現実的には厳しい。

それに、食事に含まれる糖質は、
ドンドン消費されるので、
そこまで神経質になる必要もない。

そう、目指すは糖質ゼロではなく、
あくまでも、「ロカボ(低糖質)」。

ならば、そもそも、
カロリーオーバーにならなきゃ、
何を食べてもいんじゃね?
とも思いたくなるが、
糖質過多だと、
インスリンが出過ぎることと、
カロリーオーバーになり易いこと、
の2つが問題なんだよね。

インスリンは、別名
「肥満ホルモン」
と呼ばれるそうで、
吸収率を高め、燃焼率を抑えつつ、
吸収した糖質をドンドン貯め込み、
余剰の糖質を脂肪に合成してしまう、
のだそうだ。

そして、糖質の依存性は極めて高く、
コカインよりも依存性が高い、
との研究結果もあるくらい。
糖質過多だと糖質依存が進行し、
糖質不足になった途端に、
糖質を強烈に欲するようになるので、
よほどの精神力でないと抵抗できない。
結果、糖質の誘惑に負けてしまい、
脂肪が燃焼する機会を失ってしまう。

そう言えば、私の場合も、
ここ最近、コーラをガンガン飲んでた。
コーラ1本の糖質は御飯1膳と同じ。

このタイミングで御飯1膳食べる?
ならば、さすがにブレーキもかかるが、
コーラ1本飲むくらいならねえ~、
となれば、全く罪悪感は湧かない。

とにもかくにも、
せっかく始めた健康的な趣味。
これを台無しにしないためにも、
「生活習慣としてのロカボ」を実践!

ただ、ロカボにも欠点がある。
食事を作る側からすると、
ロカボは「面倒くさい!」のだ。

糖質は、
「値段が安くて」
「調理が簡単で」
「エネルギー効率がよい」
からこそ、我々の食事の中心なのだ。

蛋白質と脂肪は、その逆。
それだけ、ロカボは難しいんだね。

ということで、
妻には大変な面倒を掛けてしまうが、
全ては「家族のため」ということで、
何とか、お許し下さい!!