沈思雑考Blog

ソレイユ経営法律事務所の代表である弁護士・中小企業診断士
板垣謙太郎が日々いろいろと綴ってゆく雑記ブログです。

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226)スケベ・わがまま・ケチ

「ん?うちの取引先の社長のことか?」
と思った人が多いのでは?(笑)。

実は、これこそ、「社長として成功できる才能」なんだそうだ。

元ネタは、「会計天国」(竹内謙礼・青木寿幸著、PHP文庫)という本。
著者は、経営コンサルタント(竹内氏)と公認会計士(青木氏)のコンビで、
小説風になってはいるが、経営や会計のことを勉強するための本だ。

その中で、経営コンサルタントの「北条」が、
「北条さんが考える、社長として成功できる才能って、何ですかね?」
との問いに、
「スケベでワガママでケチってことだ。スケベは欲望が強いこと。
ワガママは自己実現の力の強さを意味して、ケチはコスト管理に長けているってことさ。」
と回答するくだりがある。

要は、
「欲求が強い」(スケベ)
「意志が強い」(わがまま)
「数字に強い」(ケチ)
っていうことなんだろうね。

資本主義社会でのビジネスというのは、他者との競争である。
競争を勝ち抜くためには、
その原動力となる強い「欲求」があり、
少々のことでは挫けない強い「意志」があり、
確実に利益を生み出す優れた「経済感覚」が必要だ。

だから、
「スケベ・わがまま・ケチ」
と聞いて、多くの人が「中小企業の社長」を思い浮かべるっていうことは、
確かに、「成功する資質」としては、一理あるのかも知れないね。

まあ、三重の弁護士でも、何人かは思い浮かぶしね(笑)。
それに、顧問先の社長にも、バッチリ当てはまる人、いるよねえ(笑)。

で、自分自身を顧みると、
「意志が強い」と「数字に強い」は、何とかクリアーできるとして、
弁護士として20年が経過しようとしている今、
弁護士としての原動力たる「欲求」が、
やや弱まってきつつあるかもなあ、なんて感じていた時期であった。

換言すれば、恵まれ過ぎた20年だったんで、
この先、なおも「上を目指す」というモチベーションが湧いてきにくかったのだ。

だが、有り難いことに、
当事務所は、来年以降、大きな「転換期」を迎える。

弁護士・事務員それぞれ1名ずつ増員ということだが、
やはり、こういう転換期を迎えると、俄然、やる気が漲ってくるもんだよね。

「組織は戦略に従う」と言われる。
そして、
「戦略は組織に従う」とも言われる。

弁護士3名・事務員3名体制により、
より一層、充実した顧客対応ができるようになれば最高だし、
何よりも、当事務所内部の全員が「気持ちよく」働けること、
そして、その先の「幸せを満喫する」ことこそが、至上命題だ。

思い返せば、私自身、約5年おきに、何らかの「転換期」を迎えてきた。
うまい具合に、その都度、モチベーションが上がるんで、
これまで、飽きることなく、突っ走ってくることが出来たんだよねえ。

40歳を超えてから、いろいろな資格に挑戦し続けたのも、
「マンネリ化防止」には、大いに役立った気がするしね。

さてさて、新たな「転換期」を迎えて、
少なくとも、今後5年くらいは、とっても新鮮な気持ちで楽しめそうだ。

そして、5年もすれば、今度は、我が家も転換期を迎える。
下の子も一人暮らしを始めて、ひょっとすると、我が家は「夫婦2人」生活になるかも!
まっ、それはそれで、これまた「新鮮」ですかね(笑)。