289)フリーランスのFP術③
- 2020年4月18日
- 経済・ビジネス
今回のテーマは、
「住宅資金」と「教育資金」。
住宅問題と教育問題については、
各人のライフプランによって、大きく異なる。
まずは、住宅問題だが、
「持ち家がいいのか、借家がいいのか」
ということは、長らく論じられてきたが、
結局は、各人の価値観に依拠するのだろう。
なので、どちらを選択するのも「あり」、
という結論にしかならないはずだ。
ただ、持ち家を選択するなら、
当然に「住宅ローン」が問題となり、
借家を選択するなら、一生涯に渡り、
支払い続ける「家賃」が問題となる。
つまり、持ち家の人は、
住宅ローンに伴う「長期金利」負担、
借家の人は、
老後にも支払う家賃分の「貯蓄」負担、
といったことが課題となってこよう。
で、私の場合もそうだったが、
固定金利で住宅ローンを組んだ人は、
とにもかくにも、できる限り早く、
「繰り上げ返済」
を実施すべきである。
現在、変動金利はとても低く、
10年間は住宅ローン減税もあるので、
変動金利で住宅ローンを組んだ人は、
繰り上げ返済のメリットは小さい。
だが、固定金利ならば、
その利率は、現在でも十分に高く、
繰り上げ返済による
「金利削減効果」
はとてつもなく絶大である。
私の場合、1000万円の繰り上げ返済で、
なんと450万円もの金利がカットされた。
だから、下手な投資に走るよりも、
何が何でも繰り上げ返済を優先する、
というのが固定金利の場合の王道である。
次に、教育問題については、
多くの人は、学資保険を利用するはずだ。
だが、私は、学資保険に魅力を感じず、
結局、毎月の定期積立を実践した。
学資保険も、民間会社の商品なので、
保険会社の「利益」が搾取される。
20年近くも支払い続けるのに、
その返戻率は、102%前後である。
当然、安全に運用しても、
10年なら130%ほど、
20年なら170%にまで膨らむ、
というのが、普通の投資感覚である。
従って、投資による運用益との差額は、
すべて保険会社の利益である。
そして、途中で解約すれば、
必ず「元本割れ」という結果になる。
まあ、その意味で、
貯蓄するのが下手だと感じる人が、
「途中解約できない」
という心理的圧力を最大限に利用して、
強制的に積立を実現する!!
という利用の仕方ならば、
学資保険はメリットがあるのだろう。
だが、定期積立にしておけば、
確かに金利は低いが、
いつでも解約して利用できる、
という安心感もあるワケだ。
どちらにせよ、
子どもが授かる可能性があるならば、
教育資金は、早めに準備せねばらない。
私も、定期積立を実践したお陰で、
なんとか、学費と仕送りについては、
そこからの捻出でしのぐことができた。
もちろん、子どもが、
医学部に行きたい!!などと言えば、
「何年かかっても国立に行って!」
と子どもに頼み込んだけどね(笑)。
ということで、本稿はここまで。