59)ようやく1社目終了…!
- 2011年2月15日
- 弁護士・資格
いやあ、本当にキツイ……。
今も、頭がボーっとしているが、今月は、ひょとすると、この1本しかブログが書けないかも知れないので、ボーっとした中でムリヤリ書いているという次第。
2月4日~14日の11日間にわたり、中小企業診断士の実務補習(第1クール)を受講してきた。
実に、内容の濃い、過酷な11日間であった。
これにて、ようやく1社目のコンサルが終了したわけだが、これが後2回繰り返されると思うとゾッとする……。
相当に「ハードだよ」という話は事前に聞いてはいたが、それにしても想像以上であった。
うちのチームは非常に順調に作業が進み、順調すぎて、他のチームでは手の回らなかったパワーポイントによるプレゼンまで行うことになったので、結果的には、ハードさは他のチームと同様であったろう。
ざっと、11日間を振り返ると次のとおり。
初日。
全員集合し、対象企業に赴いて、社長から現状や展望をヒアリング。
2日目。
全員集合し、全体および担当分野ごとの方向性を決定。
3日目~8日目。
各自にて担当分野の原稿を完成。私の担当は「財務」であった。
9日目。
全員集合し、全体構成をチェック。各自持ち帰って、最終調整。
10日目。
全員集合し、最終チェックの後、製本印刷。
プレゼン資料を作成して、プレゼンのリハーサル実施。
最終日。
全員集合し、対象企業に赴いて、社長へのプレゼン。
全員が仕事を持っているので、どうしても仕事が終わってからの原稿作成となってしまい、夜中の2時・3時まで原稿作成に追われる日々が常態化した。当然、メールやファイルのやりとりも深夜まで続いた。
幸い、徹夜することまではなかったが、チームによっては、徹夜もあったようだし、あるチームなどは、プレゼン当日の深夜2時に製本印刷に取り掛かっていたようだ。24時間営業の印刷屋を探し出して…。おそらく、寝ないでプレゼンに臨んだことだろう。
出来上がった我チームの「経営診断報告書」は全部で121ページにも及ぶ大部となったが、カラーできれいに製本されたものを見ると、何とも感慨深いものがあった。
さすがに、プレゼンの終わった昨晩は、何とも言えない「やり遂げた感」があった。
反省会という名の打ち上げにて、みんなで飲んだ酒は格別であった。
と言って、浮かれている暇など1日もない。
第2クールがスタートするまで、たった「中3日」しかないからだ。
この3日間も、業界動向を調査した上で、初日の社長ヒアリングで質問する事項をまとめておくという事前準備が必須であり、「休み」ではないのだ。
結局、2か月間、1日たりとも休めず、大半の日を深夜まで作業し続けねばならないのであり、本当~にキツイ補習である。
それにしても、これだけキツイことをやり遂げるのだから、この資格は、もっともっと社会で評価されてよいはずなのだが……。
まあ、それはともかく、これだけシンドイ思いをするんだから、少なくとも、私自身は、この資格を思いっきり「有効活用」しようと決意した次第だ。
ところで、この実務補習で出会ったメンバーは一生の仲間となるかも知れない。
初日に、指導員の先生からも、「同じチームになったのも縁です。一生付き合うかも知れない仲間なので、大切にして下さい。」とのお言葉があったが、まさしく、そのとおりだろう。
実は、この指導員の先生、人間的にも大変魅力のある方であった。
税理士と中小企業診断士をされている先生なのだが、もう1つ、「占い師」という3つ目の顔をお持ちなのだ。
今回、食事時などに、幾度も興味深い話が聞けて、実に有意義であった。
指導員の先生は、第1クールから第3クールまで全て異なるのだが、最初の先生がこのような方で本当にラッキーであったと思う。
話を戻すと、実務補習のチームは、何しろ、2か月近くにわたって共同作業をする仲間であるから、人間関係は、どうしても濃くなる。
我チームは、人間的に素晴らしい方ばかりなので、この点は、またまたラッキーであった。
それに、生きてきた背景もみ~んな違うので、実に面白い構成なのだ。
我チームは全員で5人。
私以外の4人について簡単にコメントすると、ざっと次のような感じ。
Aさん(60歳)
最年長で、人間的にも我チームのリーダー。
脱サラして起業し、すでにプロのコンサルをされている。
中小企業診断士の2次口述試験で、試験官に対して「逆質問」をしたという心臓に毛のはえたようなツワモノ。
Bさん(59歳)
某一流企業の部長さん。2枚目である。
受験の達人でもあり、すでに29個の国家資格を持っていて、「切りが悪い」ということで「30個目」の国家資格として狙ったのが中小企業診断士だったそうだ。
この方、某大手予備校の中小企業診断士2次公開模試で、なんと全国1位(!)だったとのこと。
ちなみに、その模試、私は全国7位であった(失礼、ちょっと自慢!)。
Cさん(39歳)
某一流企業の生産管理のプロ。つまり、情報技術の達人。
Cさんのお蔭で、我チームの能率は劇的に向上した。
最後は、「神様、仏様、C様」という言葉まで自然発生。
Dさん(35歳)
我チーム最年少の爽やか青年。
商工会議所にお勤めで、経営指導員をされているので、やはりプロのコンサルのような方。
受験時代は、毎朝3時に起きて勉強し続けたという努力家でもある。
ランニングも毎朝続けているらしく、フットワークの軽さはピカイチ。
以上、我チームは、言ってみれば「熟年チーム」というか「オヤジチーム」という感じであるが、能力的にも大変優秀で、人生経験も豊富なので、とっても居心地が良いチームである。
運とは言え、良いチームに入らせてもらい、本当に有難い限りである。
さて、第2クールの対象企業は、婦人服を中心に扱う卸売・小売業者である。
指導員の先生も女性である。
つまり、その企業は、女性の診断士だからこそ依頼したはずなので、こんな「オヤジチーム」がコンサルするとは夢にも想っていないはず……。
そもそも、私なんぞは、自分の服にすら全く関心がないくらいで、婦人服売り場なんて行ったことすらないし……。
う~む、メチャメチャ不安ではあるが、妻から「女性目線」や「女性心理」なるものをたっぷりとヒアリングした上で、オヤジならでは(?)の発想を展開するしかないか……。(なんじゃそりゃ。自分でも、言ってて意味が分からん…。)
いやあ、でも、やっぱり不安だなあ……。
今から謝っとくしかない。
社長さん、ゴメンナサイ……。