315)理事長終了!!
- 2024年4月14日
- 弁護士・資格
終わった~~~!!
4月13日(土)を以て、
中部弁護士会連合会理事長の任期終了!
昨日、令和6年度の第1回理事会があり、
令和6年度の新理事長が選出されたので、
晴れて、私の理事長職もお役御免となった。
中部弁護士会連合会というのは、
東海3県(愛知・岐阜・三重)と
北陸3県(石川・富山・福井)の
6県所在の「弁護士会」の連合組織である。
この弁護士会連合会は、
全国に8つ(高等裁判所の管轄ごと)ある。
4月1日現在の各弁護士会の会員数は、
愛知=2140名
岐阜= 218名
三重= 200名
石川= 186名
富山= 132名
福井= 120名
合計=2996名
となっており、愛知が全体の「7割」を占める。
理事会を構成する理事の数も、
愛知が過半数を占めるようになっており、
愛知=26名であるのに対し、
他の5会=22名という構成である。
愛知以外の5会は、
当年度の会長・副会長が理事となる仕組み。
ところで、我々弁護士個人は、
弁護士会の会員であると同時に、
日本弁護士連合会(日弁連)の会員でもある。
普通、士業の全国組織というのは、
日本司法書士「会」連合会、
日本行政書士「会」連合会、
日本税理士「会」連合会、
というように、「○○会」の連合組織である。
まあ、「連合会」という呼称自体が、
「複数の団体を包括する組織」という意味だしね。
また、日本弁理士会のように、
個人だけが全国組織の会員となる場合もある。
日弁連も、弁護士個人だけが会員なら、
「日本弁護士会」という呼称だったはず。
だが、日弁連は、
弁護士と弁護士会のいずれもが会員となる、
いわば「ハイブリッド型」組織というワケ。
つまり、とってもややこしいのだが、
弁護士個人は、
弁護士会と日弁連の両方の会員となり、
弁護士会は、
弁護士会連合会と日弁連の両方の会員となる、
という仕組みだ。
従って、我々弁護士は、
弁護士会と日弁連の両方に会費を支払っている。
弁護士会の会費は、
会員数が少ないほど高いという傾向にある。
ちなみに、三重弁護士会の場合は、
会費は、月額3万4000円である。
そして、日弁連の会費は、月額1万2300円。
日弁連は、会員数の増加に伴い、
財政が相当に潤沢となってきたので、
段階的に引き下げられた結果の金額である。
合計すると、月額4万6300円となる。
年額に換算すれば、55万5600円にもなる。
弁護士の数が急増して、
「食えない弁護士」というのが話題になったが、
確かに、年間55万円超の会費負担はキツイよね。
おそらく、士業の中で、
会費を「2つの組織」に支払っているのは、
弁護士くらいのものではなかろうか。
しかも、会費自体が、とっても高い!!
私は中小企業診断士の資格も保有しているが、
私が所属する愛知県中小企業診断士協会の場合、
「年額」で4万9000円の会費である。
では、何故、弁護士会の会費は高いのか?
それは、弁護士会・日弁連が、
日本最大の「人権擁護団体」だからである。
我々弁護士は、
様々な「委員会」に所属しており、
その活動を通じて「人権擁護」に取り組んでいる。
要は、こういう公益活動にお金が掛かるワケだ。
本来、人権擁護活動というものは、
国家として取り組むべき重要課題だ。
すでに世界各国では、
人権を保護し、あるいは人権状況を監視すべく、
110もの国内人権機関が設置されている。
国際機関も日本政府に対して、
国内人権機関を設立するよう求めているが、
どういう訳か、日本政府の腰は非常に重い。
日本政府の腰が重いだけに、
弁護士会・日弁連は、引き続き、
日本最大の「人権擁護団体」として、
活動を継続していかねばならないということだ。
そして、日本に8つある弁護士会連合会も、
小さすぎる弁護士会と、
大きすぎる日弁連との狭間を埋める存在として、
積極的に人権擁護活動に取り組んでいるのだ。
私も、理事長の任期中、
実に「28回」に及ぶ宿泊付き出張を経験した。
全国で開催される人権擁護活動の各種行事に、
時には主催者・共催者として、
時には来賓として参加させて頂いた。
どの行事においても、
真摯に人権擁護活動に取り組む方々の姿勢に、
心から感動した次第である。
加えて、理事長という立場だからこそ、
一人の会員では繋がることがなかった人脈も、
私にとっては掛け替えのない財産となった。
さあて、これにて、一旦、
私も一人の弁護士として、
業務にガンガン邁進すべき時がきた。
各種行事での飲食によって、
大いに基準オーバーとなった体重を落とし、
弁護士業務が疎かになったことで、
大いに減少した所得を取り戻さねば(笑)!!
とにもかくにも、
顧問先をはじめとして、理事長任期中は、
皆様に大変な御迷惑をお掛けしたので、
これから先は、ちょいと気合いを入れて、
健康に留意しながら、楽しみつつ、
本業に勤しみたいものだね。
そして、2027年の後継体制移行に向けて、
シッカリと、事務所の基盤作りもね!!