67)水晶婚式
- 2011年6月1日
- 人生・趣味
今日(6月1日)は、我々夫婦にとって15回目の結婚記念日。
結婚の節目としては、金婚式・銀婚式くらいしか知らなかったが、結婚15周年記念は「水晶婚式」というのだそうだ。
ちなみに、ネットでいろいろ検索すると、結婚15周年までは毎年結婚記念日に名称があり、その後は5年おきの節目ごとに名称が付されているようだ。
ざっと結婚記念日の名称を羅列すると次のとおり。
1周年 紙婚式
2周年 綿婚式
3周年 革婚式
4周年 花婚式
5周年 木婚式
6周年 鉄婚式
7周年 銅婚式
8周年 青銅婚式
9周年 鉛婚式
10周年 錫婚式
11周年 鋼鉄婚式
12周年 絹婚式
13周年 レース婚式
14周年 象牙婚式
15周年 水晶婚式
20周年 磁器婚式
25周年 銀婚式
30周年 真珠婚式
35周年 珊瑚婚式
40周年 ルビー婚式
45周年 サファイア婚式
50周年 金婚式
55周年 エメラルド婚式
60周年 ダイヤモンド婚式
75周年 プラチナ婚式
まあ、最後の75周年は、100歳越えを目指すことになるので、一般的には、60周年の「ダイヤモンド婚式」まで辿り着けたら、万々歳だろうか。
そう考えると、私の父母はエライ!!
今年の3月に「ダイヤモンド婚式」を迎えて、2ヶ月後に父は旅立ったわけで、実に幸せな幕引きだったと言えよう。
さて、我々夫婦が「ダイヤモンド婚式」を迎えるのは、私が88歳のとき。
いわゆる「米寿」という年だ。
うむ。
やはり、このあたりが、私の「目標」としては現実的だろうな。
ところで、我々が結婚したのは、私が司法修習生(2年目)のときである。
当時は、三重県津市にアパートを借りていたのだが、翌年の4月からは四日市に移住することが決まっていたので、前年の秋頃から四日市に賃貸マンションを確保しておく必要があった。
そのために必要な資金(敷金・礼金・家賃)は、ざっと70万円!
もちろん、当時の私にとってはトンデモナイ大金である。
おまけに、新婚旅行で貯金は使い果たしていたので、貯金と呼べるものは全く無い状況であった。
まだ社会というものを知らないウブな私は、浅知恵で「銀行で借りよう!」などと思い立ち、給与口座のある銀行で借入を申し入れた。
ところが、担当の女性は、私の源泉徴収票を見るや、「本当にこれでいいんですね?」と半笑い(!)で面倒くさそうな態度。
私はムッとしたが、今なら、それも納得。
要するに「この年収じゃあ、融資なんてムリですよ。」と言いたかったのだろう。
それに、数十万円の融資なんて、銀行からすればゴミみたいな案件だ。
当然、結論アリキではあったが、一応、審査したフリをされて、後日、修習先の裁判所に「丁重」なお断りの電話が入った。
サラ金から借りるなんていう勇気のなかった私は、やむなく妻に頭を下げ、妻自身の定期預金を解約してもらい、ようやく新居を確保することができたという次第。
こんなことなら、銀行でイヤな思いをすることなく、最初から妻に頭を下げていればよかったと思ったが、やはり、当時の私としては、ちょっとカッコつけたかったんだろうな。
今なら、ずうずうしいお願いもできるけど。
兎にも角にも、妻の助けがなければ、新居を確保することすら出来なかったのであり、しばらくの間、妻に頭が上がらなかったことだけは確かだ。
あれから15年。
思えば、細かい事はいろいろあったが、総じて、ずっと「幸せ」だったことには違いない。
夫婦ともども、人間的にも多少は「成長」できたようには思うし。
もちろん、お互い、ま~だまだ未熟な点だらけではあるが…。
そして、目指す「ダイヤモンド婚式」までは、あと45年。
今までのちょうど3倍の年月が必要となるが、年取ってからの年月は「アッという間」に流れ去ってしまうので、1年1年を大切にしていかねばなるまい。
ちなみに、水晶婚式には、「曇りなく透き通るように輝く水晶のような信頼関係。」という意味があるそうな。
なるほど。
夫婦も15年続けば、自ずとそうなるということなのか、あるいは、そうでなければ15年も続かないということなのか。
いずれにせよ、今日という日を迎えて、清々しい気分で、決意を「新た」にすることができたことだけで、感謝・感謝である。
あっ、そうそう。
水晶婚式には、クリスタルをプレゼントするんだとか。今週末の予定を空けておかねば…。