219)未来へ繋ぐ
- 2016年8月30日
- 人生・趣味
8月27日(土)、京都にて、
「司法研修所第49期20周年記念大会」
なるものが開催された。
お陰様で、我々世代は、法曹になって20周年という節目を迎えた。
法曹(裁判官・検察官・弁護士)となるには、司法試験合格後、
司法修習生という身分を得て、司法研修所で研修を受けねばならない。
我々の時代は、研修期間は2年(今は1年)であった。
今回の行事は、その2年間を一緒に過ごした仲間や恩師達と、
人によっては、20年ぶりに再会する!という一大イベント。
10周年=熱海、20周年=京都と恒例化している行事なのだが、
20周年を過ぎると、5年おきの開催となり、今度は、
25周年=名古屋、なんだそうだ。
20年ぶりに再会した者もいたが、アッという間に、
20年前の感覚にタイム・スリップしてしまうから不思議。
ホントに、同期の仲間って、いいもんだね。
まあ、さすがに、体型と髪の量に関しては、
20年という歳月の重みを感じざるを得なかったけど(笑)、
その「人となり」は、20年前と何一つ変わっていなかった。
夜の懇親会の席上、恩師の一人から、
「20年というのは、仕事人生のちょうど折り返し地点。」
そして、
「これからの10年こそが、仕事人生のピーク。」
という趣旨の話を頂戴した。
仕事人生40年を10年ごとに区切れば、
1~10年目 成長期
11~20年目 成熟期
21~30年目 貢献期
31~40年目 後継期
という感じなんだろうかね。
まさに、これからの10年間が仕事人生のピークであり、
最大限の「社会貢献」をしていくべき世代ということなんだね。
そして、最後の10年で、シッカリと後継体制を築いて、
静かに「フェード・アウト」していくこととなる。
そう考えると、仕事人生というのも、アッという間だ。
残り10年で、何が出来るか。
まずは、今の、どうにも「時間が無い」状態を解消せねばならない。
当事務所は、来年「弁護士3名・事務員3名」体制に移行するが、
タイミングとしては、ホントに良かった気がする。
ギチギチに仕事に追われ続けることが解消されれば、
残り10年間でやるべき、私自身の「社会貢献」の方向性も、
ちょっとは見えてくるかも知れない。
20年というのは、折り返し地点というに相応しく、
やはり、仕事人生を振り返るタイミングなのだろう。
そして、今後の仕事人生を考えるタイミングでもある。
今回集まった同期たちも、いろいろと深く考えているようだった。
私自身の中では、この8月、
何だか「未来へ繋ぐ」ということがキーワードだったような気がする。
大いに盛り上がったリオ・オリンピック。
その中で、「金」以上に感動した2つの「銀」があった。
1つは、女子レスリング吉田選手の「銀」。
まさか、まさか、まさかの銀で、
その日は、何だか、仕事にも気合いが入らなかったなあ。
でも、その後、放映されていたテレビで、吉田選手の幼い姪が、
「さおりのリベンジをする」
と意気込んでいた姿を見て、「銀」の価値を実感した。
レスリング一色の吉田家にとっては、
まさに、伝統を「未来へ繋ぐ銀」となったに違いない。
それに、吉田選手の銀によって、
いつも吉田選手の陰に隠れる形になっていた感のある
伊調選手の「五輪4連覇」が大いにクローズアップされ、
同選手への国民栄誉賞授与も実現しそうであり、
いやいや、めでたし・めでたし、の結末だね。
もう1つは、男子陸上4×100mリレーの「銀」。
アンカーのケンブリッジ選手が、一瞬、隣のボルト選手と「並んだ」場面、
もう興奮MAXだった。
前日の、吉田選手の銀ショックを一気に吹き飛ばしてくれた。
9秒台の選手が1人もいないチームなのに、
バトン・パス技術の素晴らしさで掴んだ、これも、
まさか、まさか、まさかの銀だった。
これなんぞは、まさに「4年後の金」を期待させるという意味で、
「未来へ繋ぐ歴史的な銀」ということだね。
で、話は一気にショボくなるが、当事務所も、
レイアウト変更工事や新事務員の面接を実施し、
新事務員・新弁護士を迎え入れる準備が着々と進行中。
新生ソレイユとして、まさに「未来へ繋ぐ」スタートを切った次第。
そう言えば、「後継者不在」を理由に廃業を選択する中小企業が多い。
当事務所も、規模としては、超零細企業なワケだが、
シッカリと、当事務所の後継体制を築いて、
微力ながら、社会貢献というバトンを未来へ繋げていきたいもの。
そして、サッサと「フェード・アウト」したいもんす(笑)。
と、その前に、25周年記念大会では、
私自身が、何某かの「社会貢献」をバリバリ実現していなければ!
名古屋開催ということは、名古屋の弁護士が幹事。
ん?
でも、我がクラスに名古屋の弁護士はいない……。
てことは、私が幹事かあーーー。
ま、幹事が最大の社会貢献だ、なんてことにならないようにしないとね。