沈思雑考Blog

ソレイユ経営法律事務所の代表である弁護士・中小企業診断士
板垣謙太郎が日々いろいろと綴ってゆく雑記ブログです。

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286)看々蝋月盡!

この言葉は禅語で、
「みよみよ ろうげつ つく」
と読むらしい。

昨年12月に事務所忘年会を開催した
近所の和食屋(ミシュラン2つ星)にて、
この禅語が記された短冊が
料理の傍に上品に添えられていた。

「看々」=良く見なさいという意味
「蝋月」=12月の別名
「盡」=「尽」の旧字体
ということで、

「12月はアッという間に過ぎる。
同じように、人生もアッという間。
ぼんやり生きずに、自分の人生を
しっかり見つめて生きなさい。」
といった感じの意味になるようだ。

私も人生の折り返し地点を通過し、
来年には、我々夫婦は銀婚式を迎え、
娘達も、そろって、大学・高校を卒業。

いやあ、実に、時の経つのは早い!

誰もが感じるとおり、
「年を重ねるほど、時間の経過が早い」
ということなのかねえ。

この現象は、心理学的には、
「ジャネーの法則」と呼ばれるものだが、
その原因としては、
「年を重ねるほど、刺激が無くなる」
からだとされる。

とするならば、
「常に新たな刺激を求め続ける」
ことを実践していけば、
まだまだ、残り半分の人生を
濃密に過ごしていける!
ということになるねえ。

昨年は、学生時代の同級生が、
2人も亡くなるという訃報に接した。

1人は、幼稚園から高校までを
ともに過ごした親友だった。

51歳。
あまりにも若い。

大いに、人生について考えさせられた。

人間、いずれは死を迎えるが、
如何なる死の迎え方をするか、
これが全てであろう。

人生100年時代と言われる。
これは単なるスローガンではなく、
科学的・統計的データに基づく
「未来予測」である。

人生100年時代という言葉は、
「ライフ・シフト」(東洋経済新報社)
という本で提唱されたものだ。

私もこの本は読んだが、要するに、
「先進国では、21世紀生まれの2人に1人が
100歳を超えて生きる時代が到来するので、
従来とは異なる新しい人生設計が必要」
というメッセージが唱えられている。

国民が長生きすればするほど、
政府の財政は危機に瀕してくる。

下手すれば、年金や医療費負担だけで、
国家予算が破綻してしまうことに。

だからこそ、最近の政府は、
心身の健康を保ちつつ(働き方改革)、
もっと高齢まで働いて(70歳定年制)、
老後資金は自前で(NISAやiDeCo)、
なんていうあからさまな政策を
ドンドン打ち出しているワケ。

人生100年時代。
これが現実だとするならば、
何よりも「健康」でないとダメだ。

高齢期の人生を豊かにするためには、
「健康」「経済」「好奇心」
の3Kが大切である。

3要素のどれ1つでも欠けたらダメ。

私は、昨年、
ロードバイクイベントに多数参加した。
合計16のイベントにエントリーし、
うち2つは台風で中止となったので、
結果14のイベントに参加した。

実に楽しかった!

この冬は、バスケやラグビー観戦を予定。
バスケは、関東に住む娘と観戦。
ラグビーは、事務所スタッフ有志で観戦。

とにもかくにも、
これからの人生、「遊びのタネ蒔き」
こそが何よりも大切だと感じている。

夫婦そろって、健康で、若々しく、
いつまでも好奇心一杯でいたい!

ということで、1年に1つ、
「新たな遊び」を見つけていきたいねえ。