沈思雑考Blog

ソレイユ経営法律事務所の代表である弁護士・中小企業診断士
板垣謙太郎が日々いろいろと綴ってゆく雑記ブログです。

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295)2020年<回顧>

2020年も間もなく終了。
今年は、ホントに何をしたんだろ?
という思いの方々も多いはず。

深刻な生活苦に陥っている方も多い中、
幸い、当事務所は何とか乗り切れた感じ。

今年は、あらゆる「交流」が断たれ、
「リアルな繋がり」
の大切さを身に染みて痛感した。

人間の脳は、
「身体性」と「社会性」
を特徴とするものらしい。

脳と外界とを繋ぐ唯一の接点が、
身体である。

身体の五感を通じての刺激のみが、
脳への入力となる。

身体からの刺激が断たれれば、
脳はアッという間に衰える。

そして、言うまでもなく、
人間は社会的動物である。

孤独は、脳の大敵である。

今年は、あらゆる自粛により、
屋外での運動が制限され、
人と人とのリアルな交流が断たれた。

そして、案の定、
心を病む人が続出した1年だった。

幸い、私はと言えば、
屋内で運動する習慣が定着し、
少なくとも家族団欒は実現したので、
何とか、心を病むことは無かった。

とは言え、やはり、
リアルな交流やイベント参加が断たれ、
それなりにフラストレーションは溜まった。

何しろ、昨年は、
イベント参加=年間14回
だったのが、今年は、ゼロだからねえ。
それに、コンサート鑑賞やスポーツ観戦もね。

そして、何よりも、
娘の吹奏楽コンクールも全滅。
高校生活のフィナーレもあえなく撃沈。

いやはや、不満を挙げればキリがないが、
家族全員が健康に1年過ごせただけでも、
ありがたい限りだったんだよねえ。

映画「マトリックス」では、
機械が人間を支配し、人間は、
機械のエネルギー源として家畜化される。

だが、人間は、単に家畜化しても、
すぐに死んでしまう。

そう、人間の脳というものは、
リアルな社会生活上の刺激を求め続け、
その刺激が途絶えると死んでしまうのだ。

そういう人間の特徴に気付いた機械は、
人間の脳を仮想世界に繋げ、人間たちは、
仮想世界をリアルな世界と誤解し続けて、
一生を終えていくというワケだ。

人間の脳は、
外界からの刺激を受ければ受けるほど、
強いエネルギーを発生し、
そのエネルギーが機械の動力源となる。

まあ、これはSFの世界の話ではあるが、
人間の脳の特徴を的確に捉えた傑作である。

来年は、日本中が、
この1年間のフラストレーションを、
良い意味で爆発させてくれるに違いない。

来年こそは、たくさんの人と会いたい!!