215)6時間睡眠ではダメ!?
- 2016年7月9日
- 社会・雑学
GW明けからの2ヶ月間、ホントに、ホントに忙しかった。
土日は仕事しない主義だった私なのだが、
まあ、見事なまでに、ガッツリと土日仕事を貫くこととなった。
言うまでもなく、我々の仕事は、需要の調整は不可能。
顧問先に対し、
「A社さんは、毎年春頃にトラブルを発生させて下さい。」
「B社さんは、毎年秋頃でお願いします。」
なんて言えるワケないからね(笑)。
どういう訳か、需要が「偶然」に集中してしまったのだろう。
ここ数年、飛び込みの依頼は全てお断りしている状態だが、
それでも我々の供給が追い付かず、
ついには、知人の紹介案件ですら、お断りする事態となってしまった。
そんなこんなで、土日仕事を2か月間続けた結果、
どうにかこうにか、ようやく「通常モード」に戻り、
久しぶりの土曜休みを迎えることが出来た。
で、こうして、久しぶりにブログ更新をしているという次第。
上述のとおり、土日仕事がずっと続いたのだが、
自分でも意外なほど、心も体も元気を保つことが出来た。
それは、ひとえに、「シッカリ眠っていた」からに他ならない。
最近、以下の4冊の本を読んだ。
「あなたの人生を変える睡眠の法則」(菅原洋平著、自由国民社)
「誰でもできる!『睡眠の法則』超活用法」(同上)
「すべての疲労は脳が原因」(梶本修身著、集英社新書)
「疲れない脳をつくる生活習慣」(石川善樹著、プレジデント社)
いずれの本でも強調されていたのが、「睡眠の大切さ」だ。
睡眠の目的は、次のとおり。
1)脳と体の疲労回復
2)脳の情報処理(記憶定着、学習促進)
3)心の安定(感情の鎮静化、ストレス解消)
4)体の成長促進(メンテナンス)
5)体の免疫強化
特に、脳は、すぐに疲労する。
脳が疲労すると、
「飽きる」「疲れる」「眠くなる」
という順番で、アラームを発信するのだが、
仕事に対する「使命感」や「達成感」で、
ついつい、我々は、そのアラームを無視し続けてしまう。
結果、その先に待っているのは「過労死」ということだ。
過労死する動物は、人間だけである。
厚労省の過労死基準も、「睡眠時間」を基準に定めている。
1ヶ月に45時間の残業(イエローカード)
=1日8時間の睡眠が確保できないレベル
1ヶ月に80時間の残業(レッドカード)
=1日6時間の睡眠が確保できないレベル
人間、眠さを押し切って無理をしていると、
なんと、「視野が狭くなる」のだそうだ。
視覚情報は膨大なので、できるだけ情報を遮断して、
脳をそれ以上疲労させないための生体防衛反応なのだそうだ。
当然、視野狭窄の状態で車の運転なんかしたら、交通事故は必至だよね。
そして、今回、本を読んで得た情報の中で、最も驚愕したのが、
医学的知見として、「6時間睡眠では足りない!」という事実。
医学的には、「7時間睡眠が必要」なのだそうだ。
まず、6時間睡眠は、7時間睡眠に比べて、
脳の老化が「2倍のスピード」で進行するのだそうだ。
また、6時間睡眠が続くと、脳のパフォーマンスが著しく低下するのだとか。
ある実験では、6時間睡眠を続けた被験者は、
日を重ねるごとに、簡単な反応テストで間違いが増加していったが、
8時間睡眠を続けたグループでは、間違いが増加しなかったとのこと。
そして、怖いのは、人間の脳は、短時間睡眠に「慣れてしまう」こと。
脳のパフォーマンスは低下しているのに、
眠気を感じないものだから、パフォーマンス低下に気付かないのだ。
6時間睡眠と7時間睡眠では、わずか1時間の差だが、その差は絶大らしい。
6時間睡眠が続いた場合の、脳のパフォーマンス低下の度合は、
なんと、飲酒して「ほろ酔い状態」と同じだというのだ!
これは、とんでもないことだよねえ。
ほろ酔い状態で仕事しているヤツがいたら、途端にクビになる騒ぎだ。
短時間睡眠で仕事を続けているというのは、要は、そういうことなのだ。
私も、せっかく、こういう知識を得たのだから、ということで、
最近は、ずっと、夜10時には寝室に入って、ゴロゴロと読書しながら、
夜11時には夢の中、という生活をしている。
そして、起床は朝6時。
これで、キッチリ7時間睡眠は確保できている。
ここ最近の異常なまでの忙しさを乗り越えられたのも、
この7時間睡眠のお蔭に違いない。
仕事が忙しくなると、眠る時間を削ってでも、仕事に没頭しがちだ。
でも、眠る時間を削ったのでは、脳のパフォーマンスが低下して、
結果、仕事の効率が悪くなり、余計に時間が足りなくなる、という悪循環だ。
仕事が忙しくて、眠る時間が足りないのではなく、
眠る時間が足りないから、仕事が忙しくなる、というのが真実。
今回読んだ、どの本にも共通して書かれていたのが、
「忙しい人ほど、シッカリ眠るべし!」
ということだ。
我が家では、私と下の子は、たっぷり眠れているが(笑)、
上の子と妻が、ちょいと心配なんだよねえ。
上の子は、夜型人間で、睡眠時間を削って、夜遅くまで勉強をやる習慣がある。
妻は、完璧主義者で、家事の手を抜かないから、どうしても寝る時間が遅くなる。
まあ、私が、睡眠の大切さを強調しても、2人とも聞く耳はないけどね(笑)。
とは言え、何も、ベッドで寝る時間だけが睡眠ではない。
移動時間にウトウトしたり、家のソファでウトウトする時間だって貴重。
妻も、夕食後にはウトウトしていることが多いから、
これで多少は、睡眠時間の補充をしているんだろうね。
ホントは、妻には、もう少し「ゆる~~く」生きて欲しいんだけどね。