300)豊かな親と貧しい娘!?
- 2021年4月16日
- 社会・雑学
上の娘は、今春、大学を卒業し、
東京の企業に就職した。
下の娘は、今春、高校を卒業し、
名古屋の学校に進学した。
娘たちの成長を微笑ましく思いながらも、
あまり早く成長しないでくれ(笑)!
という思いもあったり、なかなか複雑だ。
さて、このほど、国土交通省が、
「企業等の東京一極集中に関する懇談会」
のとりまとめ資料なるものを公表した。
公表された資料の中では、
「都道府県別の経済的豊かさ」
というデータが提示されており、実に興味深い。
東京都の可処分所得は、当然ながら高い。
とは言え、全国1位ではないようで、
全世帯平均=3位なのだそうだ。
ちなみに、全国1位=富山、2位=福井らしい。
そして、東京は高額所得者が平均を押し上げるので、
中央世帯(上位40~60%)平均だと全国12位。
さらには、中央世帯における
基礎支出(食費・家賃・水道光熱費)の高さは、
圧倒的にワースト1位で、
可処分所得から基礎支出を差し引くと全国42位。
そして、さらにさらに、
基礎支出に「費用換算した通勤時間」を加味すると、
東京は、経済的豊かさ=ワースト1位!となる。
つまり、経済的に最も「貧しい」ということだ。
まあ、これは、実感としても頷ける話だ。
私も、学生時代と卒業後数年間、
東京で一人暮らしを経験したことがある。
有り難いことに、家賃だけは異例に安かった。
民家の間借り風に設えられた4部屋の借家で、
トイレ・シャワーは共同だったのだが、
学生対象だったため、とっても安かったのだ。
その額、なんと月額3万8000円!
なんなら、三重県でアパート借りるよりも安い!
そして、その家賃収入はというと、
そこにお住まいのお婆さんの小遣いだったらしい。
だが、わずかなアルバイト収入と仕送りでは、
東京で過ごすには、かなり辛かった記憶がある。
そして、その状況は、上の娘も同じということ。
私の場合は、極めて異例に安かったが、
とにかく、東京は家賃がバカ高い!!
実際、娘の住むアパートも、なかなか高額だ。
新社会人の初任給なんて知れているので、
このバカ高い家賃負担で、給料の大半は吹っ飛ぶ!
ホントに、東京の経済的「貧しさ」は酷いねえ。
他方、三重県はどうかと言えば、
可処分所得から基礎支出を差し引くと、
なんと、経済的豊かさ=1位!らしいのだ。
費用換算した通勤時間を加味しても、
見事、全国1位!!ではないか。
そうかあ、三重県っていうのは、
とっても暮らしやすいと思っていたが、
意外にも、全国1位の経済的「豊かさ」だったのね。
まあ、これも、実感として頷ける話かも。
適度に田舎の割に、何をするにも便利だしね。
それにしても、
親が全国1位の経済的豊かな地方で暮らし、
かたや、娘がワースト1位の首都で暮らすとは。
なんだか、う~むと唸ってしまう結果だが、
とにかく、親としては、娘が一人前になるまでは、
目一杯「応援」するしかなさそうっすね(笑)。