加害者になった場合の「責任」について
交通事故を起こして加害者になると、以下の1〜3の法的責任が生じますが、各責任の根拠となる法律や制度趣旨が違いますので、基本的には、相互には無関係と言えます。
1.行政上の責任
事故を起こした人が公安委員会より運転免許の取り消しや停止などの処分を受けることです。刑事処分と混同される方が多いですが、別物です。
2.刑事上の責任
罰金や懲役・禁固といった刑事処分を受けることです。
3.民事上の責任
被害者に対する損害賠償義務などを負うことです。
4.道義上の責任
上記の法的責任以外で忘れてはならないのが、道義上の責任です。 被害者に対する謝罪やお見舞いなど、社会人として最低限要求される行為を実践するか否かにより、その後の被害感情は大きく揺れ動きます。
賠償問題は保険会社や弁護士に任せればよいことですが、この道義上の責任を果たせるのは加害者ご本人のみということをお忘れなく。